VirtualBox 4.3.28 で Windows 10 を試してみた

投稿者名: 
Aqualight
ホストOS: 
Windows7
ゲストOS: 
N/A
本文: 

 Aqualight です。 お久しぶりです。
今回はタイトルのとおり、VirtualBox 4.3.28 で Windows 10 を試してみた…という事で、いわゆるインプレッションです。
実は既に VMware player でも試していますが、こちらは VirtualBox 専門サイトという事で、比較は行いますが、当然の事として VirtualBox を重視した内容です。
なお実験を通した体感での感想も含まれていますので、くれぐれも過信なさらないようお願い致します。

 

 まずゲストOSのダウンロードです。
以下のサイト(URL)からダウンロードします。
Windows 10 Insider Preview ISO のダウンロード

 注意点としては、必ず「プロダクト・キー」を控えておく事です。
既に認証済みのプレビューOSですが、プロダクトキーは変更可能であるものの、簡単には表示されないからです。
また、都合上プロダクト・キーを書き変える可能性もあり、オリジナルの保持という点で必ずメモしておきます。

 VirtualBox は一応 32bit 環境でも動作しますが、当然制限もあります。
64bit 環境を前提に解説しますが、32bit 環境の場合はゲストも 32bit を選択します。
上記ページより > 日本語 をクリックすると 32bit b版 と 64bit 版のリンクが表示されます。
ここから必要な ISO ファイルをダウンロードします。
なお、この ISO ファイルは直接インストール出来ますので、SAH-1ハッシュ値でダウンロードしたファイルの整合性を確認しておきます。

 VirtualBox にて仮想マシンを生成する時、残念ながら Windows 10 に相応しい設定は与えられません。
確かに Win 10 のアイコンがあって、そこから仮想HDDまでは作成可能ですが、OSのインストールまでに仮想ハードウェアを調整しなければなりません。
で、 32bit 版と 64bit 版 共通で良いかと思ったら、この部分でも違いがあって、「やはり Windows だなぁ…」と感じさせます。

 32bit 版でも 64bit版でも GuestAddition はインストール可能ですので、グラフィックやUSB、シームレス・マウスは利用可能です。
ですが、ゲストに与える仮想ハードウェアは微妙に異なります。 それを具体的に その違いと現象を書き出してみます。

32bit 版 :

 32 bit 版OSの場合、CPU 数は 2にしておきます。 そしてメイン・メモリーは可能であれば 4GiB にしておきます。
これは Core2 Duo などを使った初期型 Vistaマシンで、64bit CPU を 32bit OS で利用するすイメージです。
こうすれば高負荷時の鈍速化を防止できます。

「オーディオ」はドライバーは両者とも「Windows DirectSound」ですが、32 bit 版 の場合はコントローラーに「ICH AC97」を選択します。
同じ Windows 10 の筈なのですが、なぜこのような違いが出るのか不明です。

64 bit 版:

 64bit 版OSでは CPU 数を2以上の利用可能なCPU数に設定し、メインメモリーに 8GiB 程度与えても良いでしょう。
現行の 64 bit マシンでは平均的なスペックです。

64 bit 版の「オーディオ」は コントローラーに「インテル HD オーディオ」を選択します。
32 bit 版との唯一の違いです。
本来であれば、32 bit 版同様、「ICH AC97」でも動作する筈と思えるのですが、そこが preview 版なのでしょう。

共通部分:

「チップセット」はどちらの場合でも 「ICH9」を選択します。
最新OSから見れば「PIIX3」は既にレガシー・デバイス扱いであり、設定可能なチップセットの選択肢が「ICH9」しか無いからです。

PAE/NX は両者ともに有効化しておきます。 こうしないと 32bit 版では 4GiB 以上のRAMを与えた意味がありません。

「アクセラレーション」も、両者ともに「VT-x/AMD-V」 と 「ネステッド・ページング」を有効化しておきます。
32 bit 版 とは言え、 64 bit CPU で 32 bit OS を動かすイメージだからです。
当然、この設定は動作速度の高速化に寄与します。

「ディスプレイ」に関してはゲームをプレイしない事を前提に 128MiB あれば十分です。
実際には仮想ディスプレイ台数に合わせて増減します。(ディスプレイ1台:128 MiB ⇔ ディスプレイ2台:256 MiB など )
小さな画面ででも不都合を感じないなら最低限の 40MiBでも可能ですが、64MiB が一般的でしょう。
ビデオ・メモリーは最大で 256 MiB まで設定可能で、それ以上は不可能です。
GuestAddition ではデフォルトで 3D 拡張が行われているようで、2D、3D ともに有効化しておきます。

「ストレージ」は 光学ドライブが IDE 接続されていますが、全て SATA に統一した方が良いかもしれません。
その理由は「運用を考えた場合、複雑性は避ける」で、無用なトラブル回避法の一つです。
当然タイプは「AHCI」しか選べません。

32 bit 版 と 64 bit 版 で唯一異なるのが「オーディオ」です。
オーディオドライバーは両者とも「Windows DirectSound」を選択しますが、オーディオコントローラーが違います。

以降、従来同様の設定で、特に問題は発生しません。

 

 という事で、仮想HDD を作成し、インストールを開始するまでに、 VirtualBox から与えられた仮想マシンの見直しが必要です。
既存OSならテンプレートそのままで特に問題は無いのですが、これも preview 版だからこその現象でしょう。
何より VirtualBox 上で Windows 10 が動作しない事には、次の話が出来ません。
まず「こうすれば VirtualBox という仮想マシン上で Windows 10 が動作した」という話でした。

 

 で、メインの話題です。

 Windows 10 のインプレッションは他サイトにお任せして、こちらは VirtualBox の話です。
特筆すべき事は「 GuestAdditions が Windows 10 に対応している」という事実です。
これによってマウスがキャプチャーされる事も無く、ホスト⇔ゲスト間のクリップボードが共有され、その上グラフィック・アダプターで困る事は無いのです。
これは VirtualBox で Windows 98SE を運用するよりも遥かに楽です。

 現在のところ、OS上からは画面サイズが以下の3種類しか確認できません。(当然、変更は可能です。)

  • 1280 x 960
  • 1152 x 864
  • 1024 x 768 (XGA)

にも関わらず、VirtualBox の機能で画面サイズの変更は自由に行なえます。
恐らくですが、多少の改良点はあるものの、仮想グラフィックアダプターが従来品と同じだからでしょう。
この代償として、「アプリ側からは画面サイズが得られない」という悲しい事態が発生し、 画面サイズ変更を伴うゲームなどは画面サイズ変更不可になる場合があります。
ゲーム自体が仮想環境に対応していないとも言えますが、自在に画面サイズが変更可能なら、プラットホーム側で現在の画面サイズを返すAPIをフックしてあっても良さそうな物ですが…

 さて、VMware との比較ですが、 VMware 最新の player は 7.0 です。
現時点では 64 bit ホスト専用となり、不安定要素も多いと聞き及びますので、比較対象の VMware plyer は 6.0.6 とします。
VirtualBox では Windows 用グラフィック・アダプターは基本的に共通ですが、VMware はゲストOSに最適と思われる物が供給され、2000 や XP と Vista 以降では異なるグラフィック・アダプターになっています。
このため Windows 10 用には Vista 以降の Aero に耐える物が流用されているようです。

 一方 VirtualBox では XP 以降のグラフィック・アダププターはほぼ共通で、見たところOSに依存する部分は最大VRAM容量だけのようです。
Vista 以降用として最大VRAM容量が 256 MiB に拡張されてはいますが、それ以上には出来ません。
実際に Windows 10 で試したのですが、残念ながら 256 MiB が上限です。
当然、XP も含め、最大が 256 MB なのですから、現行の重い3Dゲームでは役不足は否めません。

 両者を比較して感じた事は、VirtualBox(最新版:4.3.28)は VMware より軽快に動作する事です。
以前からも、そういう印象になる理由はファイル・アクセスの軽さにある思えます。
実際、起動も動作も VirtualBox の方が軽く、「待たされる」という意味での「もっさり感」がありません。
VMware は販売物の一部なので、その分の信頼性はありますが、VirtualBox での動作を見てしまうと「軽快でない」という点が残念でなりません。
「動作する代わりに遅いよ…」と言われている気がします。 (Ver7 ではどうなっているか確認していませんが)

 

 VirtualBox 、VMware player 双方とも Windows 10 には対応していますが、どちらも「まず業務可能な事」を目標に開発されていると感じました。
仮想化技術はセキュリティやメンテナンス性でも重要な技術ですが、これを民生用途に用いるなら、決定的にグラフィック周りが貧弱です。
なぜなら、膨大な処理を必要とする画像解析や天候予測、鑑賞に耐える3DCG映画作成などは専用機で行い、出来上がった結果だけを運用可能なシステムで扱う方がコストが安く、その運用システムの一つが仮想環境だからです。
結果運用を重視した企業での仮想マシンは単なるデータフロー・マシンでしかなく、結果を運用するに足る構成で十分であれば3Dレンダリングを必要とするゲームなど利用目的外となる訳です。
 仮想環境を提供する両者とも、「先ずは企業ユース」と考えるのであれば、民生用途転用可能なグラフィック機能など二の次、三の次になっていて、出来上がったとしても既に陳腐化していて企業利益には結びつきません。
だから「仮想マシンではゲームがプレイ出来ない」が成立してしまう訳です。

 民生用途と言えば私的事務は当然、アミューズメントも重視しなければなりません。
ゲームに関しては、ソフトウェア・エミュレーションでしかない VMware に軍配が上がります。
ですが、3D描画などグラフィックは両者とも最も弱い部分に変わりはありません。
本来は VMware よりも理想的とされる VirtualBox の ハードウェア・アクセラレーション(H/A)ですが VMware を凌駕する結果が得られていません。
Windows Vista 以降 Windows 10 まで、Guest Additions は自動的に (H/A) を拡張しますが、最新バージョンのマニュアルでさえ「これは実験的実装」との但し書きが継続しています。
その理由は x86 アーキテクチャ自体に起因するものだと言われていますが、詳細は割愛します。
という事で、民生用途で最も重負荷なゲームに関して言えば、仮想環境が一般ユーザーに普及し、その要求に応える形になるまでは貧弱なままだと言えそうです。

 

 さて、まとめです。

  • VirtualBox は Windows 10 に対応していて Guest Additons も利用可
  • VirtualBox は VMware player (6.0.6) より軽快に動作する(体感速度)
  • グラフィックの " H/A " は高速な筈なのに VMware より貧弱と感じる(体感)
  • 仮想環境で Windows 10 プレビュー を行うには VMware の方が手間が少ない

体感を主体とした、Windows 10 ゲストの VirtualBox の動作インプレッションでしたが、皆様はどう感じられたでしょう?
現在 Windows 10 は発表前のプレビュー版ですから、発売頃にはプレビュー版とは仕様が変化している場合もあります。
(大局的には変わらないでしょうが、細部の変更は多々あると思われます。)
また、その頃には VirtualBox 自体もアップデートが進み、もっと使い易くなっている事でしょう。
(VMware player のように 64 bit ホスト上でしか動作しなくなっている可能性もあるかもしれません。)

 投稿者としては、仮想マシン自体がもっと一般普及する事を望みます。
そうならないと 「グラフィックが弱点」という部分は全く改善されないからです。
以上を持ちまして今回の投稿とさせて頂きます。

 

VmvertualBox4.3.26を使用させていただいています。Mac OS  X 10.10 YosemiteをインストールしようとするとMissing Bluetooth controller Transuportと表示され不具合が検出されます。おっしゃられるようにVmwarePlayer6はイーサネットがつながらないためEl Capitanは独自にインストールディスクを作って入れられますがVertualBoxはイーサネットがつながっていますのでYosemiteからEl Capitanにアップグレードはできると思い試していますが肝心のYosemiteがインストールできません。Windows10,8GB,64Bitのマシンです。対処方法を教えてください。http://success.tracpath.com/blog/2013/10/15/virtualbox%E3%81%AE%E5%B0%8E...このサイトでも質問はしましたが・・・・よろしくお願いいたします

VmvertualBox4.3.26を使用させていただいています。Mac OS  X 10.10 YosemiteをインストールしようとするとMissing Bluetooth controller Transuportと表示され不具合が検出されます。おっしゃられるようにVmwarePlayer6はイーサネットがつながらないためEl Capitanは独自にインストールディスクを作って入れられますがVertualBoxはイーサネットがつながっていますのでYosemiteからEl Capitanにアップグレードはできると思い試していますが肝心のYosemiteがインストールできません。Windows10,8GB,64Bitのマシンです。対処方法を教えてください。http://success.tracpath.com/blog/2013/10/15/virtualbox%E3%81%AE%E5%B0%8E...このサイトでも質問はしましたが・・・・よろしくお願いいたします

 こんにちは、こんばんは。 Aqualight です。

まず "missing Bluetooth controller Transuport " というメッセージですが、
それは仮想ハードウェアにその機能が無い訳で、VirtualBox では USB経由で外部(リアル・ハードウェア)に
頼る事になります。
インストール時のオプションで Bluetooth 機能を無視出来れば、そのエラーはスルー可能かと思います。
また VMware での Ethernet に関しましては仮想マシンの設定ミスかと思われます。

 virtualBox、VMware 両者とも ディスクや そのイメージ・ファイルからのインストールは可能ですので
インストールだけなら基本的には可能な筈ですが、Mac OSX の場合 UEFI への対応が必須だと聞いています。

参照:Mac OSXをvirtualboxにインストール

 それは良いとして、Yosemite から EL Capitan へのアップグレードです。
OSX は アップル製ハードウェア上での運用しか認めていないため、
「virtualBox でも運用できるよ!」という実験的な利用しか出来ません。
つまり実用に供するのは違法行為になってしまいます。

 実験的にインストール可能とは言え、そこからネット経由でアップグレードを行おうとすると、
Apple 社に自機が Apple 製品でない事が知られてしまいます。
私など、こちらの方が気になるし、それが理由でインストールさせないのかもしれないと思っています。
(違うかもしれませんが。)

 VirtualBox で MAC OSX が利用可能なのは MAC の CPU がインテルに変わったからです。
また Windows ホストの virtualBox でも MAC OSX に関するアイコンが存在するのはソースを共通化しているからです。
ですが MAC 用 virtualBox では uEFI をサーポートし、Windows 用ではサポートしないのは 法的問題からの妥協点で
PC、MAC 全てのハードウェアが BIOS ではなく uEFI 対応になれば、「MAC OSX がインストール出来ない」
という問題は解決されると思っています。

 Windows PC への MAC OSX インストールに関しては この点で住み分けが出来ていて、
可能ではあっても基本的には「出来ない」としているのではないでしょうか。
合法的に Apple 社製 MAC なら 仮想マシンであってもゲストに MAC OCX を選択は可能ですが、
せいぜいバージョンによる違いの比較という意味しかありません。
また実験的にインストールは可能でも「動作したね!」という結果にしか意味はありませんので
法的側面と技術的スキルの両面から「通常はPCの仮想マシンにはMAC OSX はインストール出来ない」という
理解で良いと思います。

 という事で、Windows PC 上の仮想マシンに MAC OSX をインストールするには
ブートローダーを改造したインストーラーを含んだ物が必要で、運用(実用)には供さない事が肝要かと思います。
「可能ではあっても可能なだけ」という回答は不満かと思いますが、
私も著作権法違反の幇助を行うつもりはありません。
自己責任を前提に 「MAC OSX EL Capitan BIOS対応改造品」を探すしかないと思います。

 

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