通常、ゲストOS上のアプリケーションがOpenGLやDirect3D 8/9の使おうとすると、APIを介してVirtualBoxはソフトウェアエミュレートします。(但し非常に遅い)
VirtualBoxはホストマシンのハードウェアを使用して、ハードウェア3Dアクセラレーションを実験的にサポートしています。
この機能はWindows, Linux, MacOSX, Solarisのホスト環境で動作します。
しかし、この3Dアクセラレーション機能を使うにはいくつ条件があります。
ハードウェア3Dアクセラレーションの前提条件
- 特定のWindows, Linux, Solarisで使用可能です。
・3Dアクセラレーションを使用するにはWindows2000, WindowsXP, Vista, 7が必要です。
OpenGLとDirect3D 8/9両方に対応しています。(但し実験的に)
・LinuxのOpenGLではkernel 2.6.27以上、且つX.org Serverのバージョン1.5以上が必要です。
Ubuntu10.10とFedora14では動作を確認しています。
・SolarisのOpenGLではX.org Serverのバージョン1.5以上が必要です。 - GuestAdditionsがインストールされている必要があります。
(注意)
Windowsゲストで動作するDirect3Dアクセラレーションは、VirtualBoxによりWindowsシステムファイルを置き換える必要があります。
そのためGuest Additionsのインストールプログラムで、3Dアクセラレーションのインストールをオプションとして明示的に有効にする必要があります。
また、Guest AdditionsのインストールはWindowsのセーフモードで行う必要があります。
VistaとWindows 7については下の「Windows Aeroの対応」を参照して下さい。 - 3Dアクセラレーションのサポートは現時点ではまだ実験的なので、デフォルトでは無効になっており、手動で仮想マシンの設定を有効にする必要があります。
「ティスプレイ設定」の3Dアクセラレーションで有効にします。
WINDOWS AEROの対応
VirtualBoxの4.1で、Windows VistaおよびWindows 7のゲストのために、Windows Aeroがサポートが追加されました。
Aeroのサポートを有効にするために必要なVirtualBoxのWDDMビデオドライバは、Guest Additionsをインストールすることで使用可能となリます。
ただしWDDMビデオドライバがこの時点ではまだ実験段階ですのでデフォルトではインストールされず、Guest AdditionsのインストーラーでWDDMのインストールを選択する必要があります。
このWDDMのインストールにはDirect3Dのような”セーフモード”でのインストールをする必要はありません。